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ネット上の嘘っぽい情報を検証するっぽいブログ
2017/05
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「男の子牧場」がここまで叩かれると、予想通り擁護する人が現れます。
けっこうお世話になっている、ホームページを作る人のネタ帳にも、このように書かれてました。

男性は、女性のフリをしなければ中に入れないのだから、何を書かれているかは基本的に知る事が出来ない。
しかし、男性、女性双方がコミュニティーに参加する事が出来れば、特にこうした大きな問題にまで発展しなかったと思われる。

このような意見は散見されますが、問題はそう簡単ではありません。サイバーエージェントは、個人情報の保護に関する法律(以下、個人情報保護法)にいう、個人情報取扱事業者です(第2条3項)。
また、「男の子牧場」のデータベースが、同法第2条1項にいう、「個人情報データベース等」にあたる可能性は高いと考えられるでしょう(実際のサービスはすでに終了しているので検証はできませんが)。

で、サイバーエージェントには個人情報を適切に取り扱う義務が課せられますが、なかでも気になるのが同法第18条2項です。

第十八条 (取得に際しての利用目的の通知等)
個人情報取扱事業者は、前項の規定にかかわらず、本人との間で契約を締結することに伴って契約書その他の書面(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式で作られる記録を含む。以下この項において同じ。)に記載された当該本人の個人情報を取得する場合その他本人から直接書面に記載された当該本人の個人情報を取得する場合は、あらかじめ、本人に対し、その利用目的を明示しなければならない。ただし、人の生命、身体又は財産の保護のために緊急に必要がある場合は、この限りでない。

条文を文理的に解釈する場合には微妙にグレーなのですが(そして運用はまだ固まっていないから、司法の判断を待つしかない)、サイバーエージェントは「当該本人の個人情報を取得する場合(中略)は、あらかじめ、本人に対し、その利用目的を明示しなければならない」だろうと考えられます。そして、「サイバーエージェントは、その義務を果たしたのか?」を論点にしなければならないでしょう。
すなわち、少なくとも立法の趣旨としては、「個人情報取扱事業者は、本人に対して責任を負うべきだ」という立場であることは間違いありませんから、サイバーエージェントが本人に対して責任を負う姿勢を見せていたか、を問う必要があると言い換えられるでしょう。

「男の子牧場」の場合、男性の許諾を得ることは会員である女性に丸投げにしています。すなわち、個人情報取扱事業者として本来自分が行うべき許諾を得る行為や、本人(登録される男性)に対して負うべき責任を、ここで会員女子に転嫁していると考えられます。
これは個人情報保護法の趣旨を没却する行為ですし、コンプライアンス体制として問題がありそうです。

「男を家畜扱いするのか」という感情論もわからなくはないですし、それに対する反論があっていいとも思いますが、サイバーエージェントを擁護する場合は、上記に対する何らかの回答を用意しておく必要があるでしょう。
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